出生数が80万人を割り、過去最低を記録し続ける中、幼児教育・保育施設にも淘汰の時代がやってきました。
保育園、幼稚園、認定こども園と細かく分類すれば形態はさらにありますが、どの幼児教育・保育施設も人気がある施設には一定の基準があることが分かります。
幼児教育・保育施設の違いについて
まずは幼児教育・保育施設の違いについて見ていきましょう。
施設名 | 目的 | 対象年齢 | 管轄 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
幼稚園 | 教育 | 3~5歳 | 文部科学省 | 教育課程(カリキュラム)が 整備されており、1日の活動は 授業時間に基づいて行われます。 |
保育所 (保育園) | 保育 | 0~5歳 | 厚生労働省 | 教育的要素もありますが、基本 的には子どもの安全と健康を 第一に考えた保育を提供します。 |
認定こども園 | 教育および保育 | 0~5歳 | 内閣府(総合的な運営) 文部科学省(教育部分) 厚生労働省(保育部分) | 幼稚園と保育所の機能を兼ね備 えた施設です。 |
これだけを見ると認定こども園が一番良いように思えますが、従来型の幼稚園でも保育園並みの延長保育を行っている施設もありますし、保育所でも課外教室等を充実させて教育に力を入れているところもあります。
実際に幼児教育・保育施設を選ぶときには、幼稚園・保育所・認定こども園の特徴だけで除外することをせず、その施設の運営方針をしっかり見極めたうえで選択するようにしましょう。とはいっても人気の施設は抽選や面接があるところが多いです。
私はフルタイムで仕事をしているから保育所しかダメかと思っていたよ。
保育所並みの延長保育を行っている幼稚園もあるよ。
視野を狭めずにいろいろな施設を見てみるのが良いと思うよ!!!
幼児教育・保育施設を選ぶ際のポイント
まずはママ友・パパ友がいればその人から情報をもらうのが一番です。実際に育児をしている人からの情報ほど有益なものはありません。施設のパンフレットや説明会では到底知り得ることのできない情報がもらえます。
また口コミサイトの利用も良いと思います。ただこちらは補足的な活用に留め、実際にその施設に通っている人から直接話を聞くことが重要です。口コミサイトには古い情報や適切でない評価が多数見受けられます。ご自身の目と耳で確かめると実際には全然違ったということが多いかと思います。評価が高くても口コミの数が少なかったり、投稿内容にあまり良いことが書いてないのに評価を高くつけているものもあります。
口コミサイトでは全体の評価は無視し、口コミの数が多い施設、投稿内容が良い施設を選びましょう。
口コミサイトの評価はあまり気にしない方がいいのね。
実際に通っている人から話を聞ければいいね。
ママ友・パパ友で繋がれれば良いけど、気になる施設に問い合わせてみるのもありだね。
絶対に確認すべき内容は概ね下記のとおりです。
安全で安心な環境
安心で安全な環境に子どもを預けるのは必須条件です。施設内での事故やケガは設備や制度が整っていれば防げるものもあります。どれだけ安心・安全に力を入れているか必ず確かめましょう。
バスの置き去り対策として安全装置の設置が義務化されました。
送迎バスがある施設には、装置が付いていることは大前提として、どのように運用されているか確認するのもアリだと思います。
どのような先生がいるか
若い先生でも余裕をもって働いている施設は良い施設です。逆にベテランの先生が走り回っているような施設は注意が必要です。保育業界は慢性的な人手不足となっており、若い先生を確保するのはどの施設でも苦労しています。先生方の処遇改善を実施し、先生方にも心の余裕ができれば1人1人の個性に応じた保育を実施できるようになります。
ベテランの先生だけがいれば安心かと思っていたけど違うのね。
年間スケジュール
幼稚園でも保育所並みの延長保育を行っているところもあると上述しましたが、保育所に比べて休日が多い幼稚園が多数あるのも事実です。年間スケジュールは必ず確認しておきましょう。
保育料・授業料
幼児教育・保育の無償化という言葉を聞いたことがあるかとは思いますが、実際に全て無償化というわけではありません。子どもの年齢、通う施設、お住まいの地域、世帯年収により必要な金額は異なります。実際にいくら必要かは検討されている施設に聞いてみるのが一番です。
教育に力を入れている施設では、無償化の補助額以上に上乗せした授業料・教材費を徴収するところも
良い幼児教育・保育施設のまとめ
- 自分に合う施設は形態で判断するのではなく、その施設の方針から決める
- ママ友・パパ友の情報網を活用して施設の良し悪しを判断する
- 口コミサイトの情報は補足程度に留める
- 確認すべきポイントは「安心で安全な環境」、「どのような先生がいるか」、「年間スケジュール」、「保育料・授業料」