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転職で年収ダウンしても後悔しない方法を知りたい方へ、実体験から解説します。
私はSEとして10年以上働いたのち、30代で学校事務に転職しました。年収は大幅にダウンしました。それでも今、転職を後悔していません。むしろ「あのとき転職して本当によかった」と思っています。
この記事では、転職で年収ダウンしても後悔しない方法を、一般論ではなく私自身の経験をもとに解説します。年収が下がることへの不安が大きい方、転職に踏み切れずにいる方に特に読んでいただきたい内容です。




転職で年収ダウンしても後悔しなかった私の実体験
まず、私の転職内容をざっくりお伝えします。転職で年収ダウンしても後悔しない方法を語るうえで、前提となる話です。
- 転職前:大手SIer勤務のシステムエンジニア(SE歴10年以上)
- 転職後:学校事務職員(30代での転職)
- 年収の変化:数百万円単位でダウン
- 転職から数年が経過した現在:後悔ゼロ
正直に言うと、転職直後は「やっぱり年収が下がると生活が変わるな」と感じる場面もありました。しかし、転職から時間が経った今、後悔はまったくありません。その理由は後ほど詳しく説明します。
転職で年収ダウンしても後悔しない人・後悔する人の違い
転職で年収ダウンしても後悔しない人とそうでない人には、明確な違いがあります。一般的な転職サイトでは「やりがいを重視しよう」といった抽象論しか書かれていませんが、実際に経験した立場から、もう少し具体的に整理します。
✅ 後悔しない人の特徴
- 年収以外に明確な転職理由がある
- 「何を得たいか」が転職前に言語化できている
- 生活費の最低ラインを把握している
- 年収以外の条件(休日・残業・通勤)も比較している
- 年収ダウンの幅を事前に計算している
❌ 後悔する人の特徴
- 「なんとなく今の仕事がつらい」だけで転職している
- 年収ダウンの影響を数字で計算していない
- 転職後のキャリアイメージが曖昧
- 転職先の実態(残業・人間関係)を調べていない
- 年収ダウンを「一時的なもの」と根拠なく楽観視している
私が転職で年収ダウンしても後悔しなかった最大の理由は、「年収以外に明確に欲しかったものがあった」からです。具体的には、残業ゼロに近い生活・安定した休日・SE時代のスキルを活かした職場改善、この3つです。年収の数字だけ見れば下がりましたが、「総合的な豊かさ」は明らかに上がったと感じています。
転職で年収ダウンしても後悔しない方法|転職前に確認すべき5つのポイント
転職で年収ダウンしても後悔しないために、転職前に確認すべきポイントを5つ挙げます。これは私が転職を経験してから「事前に確認しておいてよかった・しておけばよかった」と感じた内容です。
年収ダウン後の手取り額を「月単位」で計算する
年収の額面ではなく、手取りベースで月いくら変わるかを計算してください。年収100万円ダウンといっても、手取りで月7〜8万円程度の差です。この数字を出してから「許容できるか」を判断しましょう。漠然と「年収が下がる」と考えているうちは、実際より大きく見えがちです。
「年収以外の条件」を金額に換算して比較する
残業が月40時間減れば、その時間は自分のものになります。通勤時間が1時間短くなれば、年間で換算すると相当な時間が戻ってきます。さらに、休日が年間20日増えれば旅行・趣味・家族との時間も増えます。転職で年収ダウンしても後悔しないためには、こうした「見えない年収」も含めたトータルの比較が重要です。
転職理由を「年収以外の言葉」で説明できるか確認する
「今の仕事がつらいから転職したい」という理由だけでは危険です。転職で年収ダウンしても後悔しない人は、「〇〇を実現したいから転職する」という能動的な理由を持っています。私の場合は「SE時代に得たITスキルを、ICT化が遅れている教育現場で活かしたい」という理由があり、それが転職後のモチベーションにもなりました。
転職先の「隠れた待遇」を徹底的に調べる
年収だけで比較すると判断を誤ります。たとえば学校事務(公務員)に転職した場合、退職金・共済年金・育児休暇の取りやすさ・雇用の安定性・住宅手当など、民間では得られない待遇があります。これらを含めた「生涯年収・生涯の豊かさ」で比較すると、見え方が大きく変わります。
「今から3年後の自分」をイメージして決める
転職直後は慣れない環境・年収ダウン・新しい人間関係など、ネガティブな要素が重なりやすい時期です。転職で年収ダウンしても後悔しないためには、「3年後にどんな自分でいたいか」という中期的な視点で決断することが重要です。転職直後の一時的なしんどさと、その先の豊かさを切り分けて考えましょう。






転職で年収ダウンして「本当によかった」と感じた4つのこと
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ここからは、私が転職で年収ダウンしても後悔しないどころか「よかった」と感じた具体的な理由を4つ挙げます。
- 残業がほぼゼロになった ─ SE時代は月30〜40時間の残業が当たり前でした。転職後はほぼ定時で帰れるようになり、自分の時間が劇的に増えました。
- 年間休日が大幅に増えた ─ 学校事務は土日祝に加え、学校の長期休暇(夏休み・冬休み・春休み)も休めます。SE時代と比べると年間休日数が大きく変わりました。
- SE時代のスキルが職場で「武器」になった ─ IT化が遅れている学校現場で、エクセルマクロやシステム知識が大きく役立っています。「できる人」として頼られる感覚は、SE時代とは違うやりがいです。
- 仕事のストレスが激減した ─ SE時代はシステムの納期・障害対応・顧客調整など、精神的なプレッシャーが常にありました。転職後はそのストレスがなくなり、長期的な健康への影響を感じています。
以上の4点をトータルで考えると、年収の数字は下がっても、生活の「質」は明らかに上がりました。転職で年収ダウンしても後悔しないためには、こうした質的な変化を事前に想像できるかどうかが大きなポイントです。
転職で年収ダウンしても後悔しないための「許容範囲」の考え方
転職で年収ダウンしても後悔しない方法として、もう一つ重要なのが「許容できる年収ダウン幅」の見極めです。どれだけ転職理由が明確でも、生活が成り立たなければ後悔につながります。
以下を転職前に必ず試算してください。
- 月の固定支出(家賃・食費・光熱費・保険・ローン)の合計を出す
- 転職後の手取り月収でその固定支出を賄えるか確認する
- 賄えない場合、削れる支出はどこかを洗い出す
- 子どもの教育費・住宅購入など今後5年の大きな支出も考慮する
なお、厚生労働省の令和5年雇用動向調査によると、転職によって年収が減少した人は全体の32.4%にのぼります。一方で年収が増加した人は37.2%、変わらなかった人は28.8%です。つまり、転職で年収ダウンすること自体は決して珍しくありません。重要なのは、ダウンした後の生活設計をきちんと描けているかどうかです。
転職で年収ダウンしても後悔しない|公務員転職の場合の特別な考え方
私のように民間から公務員(学校事務)に転職する場合、年収ダウンしても後悔しないための考え方には、民間転職とは異なる視点が必要です。
| 比較項目 | 民間(SE) | 公務員(学校事務) |
|---|---|---|
| 年収水準 | 高め(残業込み) | 低め(残業なし) |
| 雇用の安定性 | 景気・業績に左右される | 非常に高い(リストラなし) |
| 退職金 | 会社・勤続年数による | 制度として充実 |
| 年金 | 厚生年金 | 共済年金(上乗せあり) |
| 残業時間 | 多い職場が多い | 少ない(繁忙期を除く) |
| 年間休日 | 120日前後が多い | 学校の長期休暇も活用可 |
| 育児休暇取得 | 会社による | 取得しやすい |
こうして比較すると、表面的な年収の数字では民間の方が高く見えます。しかし、退職金・年金・雇用安定性・残業時間まで含めると、生涯トータルの豊かさでは公務員が優位になるケースも十分あります。転職で年収ダウンしても後悔しないためには、こうした長期的な視点が欠かせません。
まとめ|転職で年収ダウンしても後悔しないために大切なこと
転職で年収ダウンしても後悔しない方法を、実体験をもとに解説しました。最後に要点をまとめます。
- 年収ダウンを手取り月額で計算する ─ 漠然と怖がらず、実際の数字を出して判断する
- 年収以外の条件を金額換算して比較する ─ 残業・休日・通勤時間も「見えない年収」として試算する
- 転職理由を年収以外の言葉で語れるか確認する ─ 「〇〇を実現したい」という能動的な理由があるかが重要
- 転職先の隠れた待遇を調べる ─ 退職金・年金・雇用安定性まで含めたトータルで比較する
- 3年後の自分をイメージして決断する ─ 転職直後の一時的なしんどさと、中長期の豊かさを切り分けて考える