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- 始めた理由と考え方(本記事)
- 手法の選び方|積立NISA・インデックス投資とは(近日公開)
- やってみてわかったこと・続けるコツ(近日公開)
転職で年収が下がったことをきっかけに、資産運用を副業として始めました。
SIerでSEとして10年以上働いたのち、30代で学校事務職員に転職した私にとって、年収ダウンは想定内のことでした。しかし実際に手取りが変わると、「収入が下がった分、お金の使い方と増やし方を本気で考えなければ」と感じたのは正直なところです。そこで始めたのが、金融資産による資産運用です。
この記事では、なぜ副業として資産運用を選んだのか、始める前にどんなことを調べ・考えたのかを書きます。具体的な手法(積立NISAやインデックス投資など)については、次回の記事で詳しく解説します。まず今回は「なぜ・どんな考え方で始めたか」というゼロ回目の話です。




なぜ「副業」として資産運用を始めたか
まず前提として、資産運用(株式投資・投資信託など)は、一般的に「副業」にはあたりません。自分の資産を運用するだけであり、労働の対価として報酬を得る「副業」とは法律上も性質が異なります。多くの会社員が就業規則で副業を禁止されていても、資産運用は禁止の対象外となるケースがほとんどです。
ただし銀行・証券会社など一部の金融機関では社内規程で投資を制限している場合もあるため、念のため確認しておきましょう。
それでも私がこのシリーズを「副業・資産運用」という位置づけで書くのには理由があります。資産運用を「貯金の延長」ではなく、「もうひとつの収入の柱を作る意識で取り組む」という姿勢を大切にしたいからです。「なんとなく積み立てておく」ではなく、目的と仕組みを理解した上で運用する——その意識の違いが長期的に大きな差を生むと考えています。
転職で年収が下がって、初めて「お金の仕組み」を真剣に考えた


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SE時代の私は、正直なところお金の管理に無頓着でした。毎月一定の給与が入り、残ったら貯金するだけ。投資や資産運用は「余裕のある人がやるもの」というイメージがあり、自分には関係ないと思っていました。
しかし転職して年収が下がり、初めて家計を真剣に見直すことになりました。そのとき気づいたのは次の3点です。
- 貯金だけでは「増えない」 ─ 普通預金の金利はほぼゼロです。収入が減った今、預けているだけでは将来の備えにならないと実感しました。
- 「時間」は今が一番長く使える ─ 資産運用は長期間続けるほど効果が出やすいと知り、30代で始めることに十分な意味があると気づきました。
- 仕組みを理解すれば怖くない ─ SE時代に培った「まず構造を理解してから動く」という思考習慣を、資産運用にも当てはめることができると感じました。
転職で年収が下がったことは、見方を変えると「お金と向き合うきっかけ」でした。SE時代のまま高い年収に甘えていたら、資産運用を真剣に考えることはなかったかもしれません。
資産運用を始める前に、自分に問いかけた3つのこと
実際に資産運用を始める前に、私はいくつかの問いを自分に投げかけました。「なんとなくやってみる」ではなく、目的と条件を言語化してから動くことが大切だと、SE時代の経験から知っていたからです。
① 何のために資産運用をするのか
「なんとなくお金を増やしたい」では、相場が下がったときに判断が揺れます。私の場合は「転職で下がった年収分を、長期的に補完する仕組みを作ること」「老後の備えを早めに始めること」という2つの目的を先に決めました。目的が決まると、自然と「短期で大きく稼ぐ手法」よりも「長期で安定的に積み上げる手法」の方が自分に合っていると気づきます。
② いくらなら「なくなっても困らない」か
資産運用には元本割れのリスクがあります。そのため「生活費・緊急時の備えとは完全に分けた余剰資金で始める」ことが大前提です。私は転職後の家計を見直した上で、毎月無理なく続けられる金額を決めました。金額の大小より「続けられること」の方が長期運用では重要です。
③ どのくらい自分で管理できるか
SE時代は仕事が忙しく、毎日相場をチェックするような運用は現実的ではありませんでした。転職後は時間が増えましたが、それでも「できるだけ手間をかけずに続けられる仕組み」を優先しました。自分のライフスタイルに合った運用方法を選ぶことが、長続きの秘訣だと感じています。
「投資は怖い」という感覚と、どう向き合ったか
資産運用を始める前、正直なところ「投資は怖い」という感覚がありました。ニュースで「〇〇ショック」「株価暴落」といった言葉を見るたびに、「素人が手を出すものではない」と思っていたからです。
ただしこの「怖い」という感覚を分解してみると、その多くは「知らないから怖い」という部分が大きいと気づきました。SE時代に経験したことですが、複雑に見えるシステムも、仕組みを理解すれば怖くなくなります。資産運用も同じでした。
勉強してわかったことは、資産運用のリスクはゼロにはできないものの、「長期・分散・積立」という基本を守れば、短期的な相場の乱高下に振り回されにくくなるということです。ギャンブルのように一点集中で大きく賭けるのではなく、時間をかけて少しずつ積み上げる方法であれば、会社員の副業・資産運用として現実的に続けられます。
- 生活費・緊急時の備え(生活費の3〜6ヶ月分が目安)を確保してから始める
- 職場の就業規則で投資が制限されていないか確認する(特に金融機関)
- 「必ず儲かる」「元本保証」をうたう話には近づかない
- 投資詐欺はSNSを中心に増加している。公式サービス以外は利用しない
次回予告|具体的にどんな方法を選んだか
今回は「なぜ・どんな考え方で資産運用を始めたか」という入口の話をしました。次回は、私が実際に選んだ具体的な運用方法とその選び方の理由を解説します。
- ① 始めた理由と考え方(本記事)
- ② 手法の選び方|積立NISA・インデックス投資とは(近日公開)
- ③ やってみてわかったこと・続けるコツ(近日公開)
次回の記事では、以下の内容を解説する予定です。
- 積立NISAとは何か・なぜ会社員の資産運用に向いているか
- インデックス投資とアクティブ投資の違い
- 証券口座の選び方・開設の手順
- 毎月いくら・何に積み立てるかの考え方
まとめ|会社員が副業として資産運用を始めるきっかけは「必要に迫られること」でいい
「資産運用は余裕のある人がやるもの」——転職前の私はそう思っていました。しかし実際には、必要に迫られたことが一番の動機になると今は思っています。
年収が下がったことは、お金と正面から向き合うきっかけになりました。そしてSEとしての「仕組みを理解してから動く」という思考習慣が、資産運用を怖がらずに始めるための土台になりました。
- 資産運用は一般的に副業にはあたらない ─ ただし職場の規程は必ず確認する
- 始める前に「目的」を言語化する ─ 目的が決まると手法の選び方が見えてくる
- 余剰資金・生活防衛資金の確保が大前提 ─ 生活費と投資資金は必ず分けて考える
- 「怖い」の正体は「知らない」こと ─ 仕組みを理解すれば適切なリスク判断ができる
- 長期・分散・積立が会社員の資産運用の基本 ─ 短期の値動きに振り回されない仕組みを作る


