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学校事務がきつい5つの理由と乗り越え方|SE転職組が正直に語る

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学校事務がきつい理由と乗り越え方を解説するイメージ

📷 Photo by Unsplash(商用利用可・無料)

「学校事務はきつい」——転職してから実際に感じた5つの理由を正直にお伝えします。

私はSIerでSEとして10年以上働いたのち、30代で学校事務職員に転職しました。「楽そうだから」という理由で転職する人もいますが、学校事務には独特のきつさがあります。SE時代と比べて楽になった部分がある一方で、「これは想定外だった」と感じたきつさもあります。この記事では、その両方を正直に話します。

学校事務ってきついって聞くけど、実際どんなところがきついんですか?
SE時代の「きつさ」とは種類が違います。残業・障害対応という消耗はなくなりましたが、「公金を1人で扱うプレッシャー」「板挟みの調整役」など、学校事務特有のきつさがあります。正直に話しますね。

学校事務がきつい5つの理由

01公金を扱うプレッシャーが常にある

学校事務は予算管理・支払処理・決算など、公金を直接扱う業務を担います。1円のミスも許されない緊張感が常にあります。民間企業の事務と根本的に違うのは、「間違えたら自分だけの問題では済まない」という点です。監査があり、教育委員会への報告があり、保護者への説明責任があります。

これは悪いことではなく「責任ある仕事」の証でもありますが、「事務だから気楽」というイメージで入職すると、このプレッシャーに驚く方が多いです。

💬 筆者の実体験 年度末の決算処理で帳簿が1円合わず、原因を2時間かけて探したことがあります。「たった1円」ですが、公金なので原因究明まで帰れません。SE時代のバグ修正と似た緊張感がありました。

02繁忙期(3月・4月)の業務集中がきつい

学校事務は「1年中暇」ではありません。3月の年度末・4月の新年度は、決算・予算・入学処理・人事手続きが一斉に重なる繁忙期です。この時期の残業は月20〜30時間になる場合もあります。

ただし、SE時代と決定的に違うのは「いつ忙しくなるかが1年前からわかる」ことです。突発的な緊急対応で予定が崩れるのではなく、わかっている繁忙期を計画的に乗り越える形なので、精神的な負荷はSE時代より低いと感じています。

💬 筆者の実体験 3月・4月は「忙しいとわかっている月」として心の準備ができます。SE時代は「今日の予定が明日には崩れる」が日常でしたが、学校事務の忙しさは「予測可能な忙しさ」です。

03先生・保護者・行政の板挟みになる

学校事務は「先生の要望」「保護者の要望」「教育委員会の締切」という3方向からのプレッシャーを同時に受けます。「急ぎでお願い」という先生からの依頼と「明日が締切」の行政への報告が重なることは珍しくありません。

どれも「断れない」性質のものが多く、優先順位を自分で判断して動かなければならないのがきつさの本質です。この点はSE時代の「顧客折衝・社内調整」に近い感覚があります。

💬 筆者の実体験 「これで本当に合っているのか」と不安になりながら判断を下す場面が多いです。SE時代はチームで相談できましたが、小規模校では事務1人なので、孤独な判断を迫られることがあります。

041人配置による孤独なプレッシャー

小規模校や中規模校では、事務職員が1人だけというケースが多くあります。同じ業務をする同僚がいないため、「これが正しいやり方かどうか」を相談できる相手がいないまま判断しなければならない場面があります。

引き継ぎが不十分だと「なぜこうなっているのか」という疑問を自分で解決するしかありません。SE時代はチームで動くことが多かったため、この「孤独な責任」は転職後に特に感じたきつさのひとつです。

💡 乗り越え方 同じ自治体・学校法人内の他校の事務職員とのつながりを作ることが有効です。研修・連絡会など横のつながりを積極的に活用してください。わからないことは教育委員会や顧問税理士・社労士に確認する習慣をつけることも大切です。

05「縁の下の力持ち」が評価されにくい

学校事務の仕事は、うまくいって当たり前・問題が起きたときだけ目立つという構造です。年度末の決算を完璧にこなしても特別に褒められることはなく、ミスが発生したときだけクローズアップされます。SE時代に「システムが動いて当然・障害のときだけ叱責」という経験をした方には、似た感覚として響くかもしれません。

ただし、教育現場でITスキル・業務改善を活かすと「ありがとう」と言われる機会は増えます。Excelマクロ1本作るだけで「助かった!」と喜ばれる環境は、IT業界にいたときには想像できませんでした。

💬 筆者の実体験 毎月の集計作業を自動化したところ、先生方から「魔法みたい」と言われました。SE時代には「当たり前」のスキルが、IT化が遅れた教育現場では大きな価値を持ちます。
5つのきつさ、どれも転職前には想像できなかったものですね。でも乗り越えられるものなんですか?
私は乗り越えられました。SE時代の「予測不能な緊急対応・慢性残業・体の消耗」と比べると、学校事務のきつさは「種類が違う」と感じています。慣れれば対処できるものが多いです。

きつさを軽減する3つの考え方

学校事務のきつさを乗り越えるための考え方を持つイメージ

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① 繁忙期を「見通せる忙しさ」として事前に準備する

学校事務の繁忙期は1年前からわかっています。3月・4月が忙しいとわかっているなら、2月中に繁忙期の準備を終えておく・マニュアルを整備しておく・引き継ぎ資料を更新しておくという先手を打てます。繁忙期に慌てるのは「準備不足」のサインです。

② SEスキルで「仕組み化」して業務を減らす

SE経験者の最大の武器は「繰り返し作業を仕組み化する発想」です。Excelマクロ・Power Automate Desktop・ChatGPTなど、IT化が遅れた教育現場で使えるツールは多くあります。「きつい作業」を自動化・効率化できるのはSE経験者の強みです。

③ 「きつさの種類」を前職と比較して相対化する

学校事務のきつさは、SE・営業・接客業などの「消耗系」のきつさとは種類が違います。残業・緊急対応・体力的消耗というきつさはなく、代わりに「責任・板挟み・孤独な判断」というきつさがあります。どちらが自分に合っているかを相対化することで、「このきつさなら乗り越えられる」という判断ができます。

SE時代のきつさと学校事務のきつさの比較

きつさの種類SE時代学校事務
残業・長時間労働月30〜40時間(繁忙期はそれ以上)通常期はほぼゼロ・繁忙期は月20〜30時間
緊急対応・突発作業深夜・休日でも発生ほぼなし
責任のプレッシャー納期・障害・顧客クレーム公金・監査・行政報告
孤独感チームで動くことが多い1人配置で孤独な判断が多い
評価されにくさ動いて当然・障害のときだけ叱責うまくいって当然・ミスのときだけ目立つ
体の消耗大きい(睡眠不足・眼精疲労)小さい
💡 元SEからの一言
学校事務のきつさは「じっくり向き合えばコントロールできるきつさ」です。SE時代のきつさは「突然やってくるコントロールできないきつさ」でした。「きつさの種類が自分に合っているか」を考えることが、転職を後悔しないための一番重要な視点です。

まとめ

  • ⚠️公金を扱うプレッシャーがある ─ 1円のミスも許されない緊張感が常にある
  • ⚠️繁忙期(3月・4月)に業務が集中する ─ ただし1年前から予測できるので準備できる
  • ⚠️先生・保護者・行政の板挟みになる ─ 優先順位の判断を自分でしなければならない
  • ⚠️1人配置による孤独なプレッシャーがある ─ 横のつながりを作ることで対処できる
  • ⚠️縁の下の力持ちが評価されにくい ─ SE経験者はITスキルで「ありがとう」を増やせる

学校事務のきつさは「なくなる」ものではありません。しかし「種類を理解して準備すれば乗り越えられる」きつさです。SE時代の消耗型のきつさに疲れた方にとっては、学校事務のきつさの方が向き合いやすいと感じる方が多いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました!
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