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Power Automate Desktop入門①|事務職員でも使えるRPA自動化の始め方

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「毎日同じ操作を繰り返している」「コピペ作業が多くて時間がもったいない」——事務職員なら一度は感じたことがあるのではないでしょうか。 そんな悩みを解決してくれるのが、Power Automate Desktop(PAD)です。Windowsに無料で付属しているRPAツールで、プログラミングの知識がなくてもPC上の操作を自動化できます。 SE歴10年以上・現役学校事務職員の筆者が、事務職員でも迷わず始められるよう、RPAの基礎からPADの初期設定・フロー作成・レコーダー機能の使い方までステップごとに解説します。
自動化ってプログラミングが必要じゃないんですか?難しそうで…
PADはプログラミング不要です!マウスで操作を「録画」して再生するだけで自動化できる機能もあります。ITが苦手な方でも、この記事を読めば今日から使い始められますよ。

▼ Power Automate Desktop 基本情報

項目内容
提供元Microsoft(マイクロソフト)
価格Windows 10以降であれば無料(有償版あり)
動作環境Windows 10 / 11(Microsoftアカウント必要)
自動化できるものExcel・Word・ブラウザ・エクスプローラーなどPC上のアプリ全般
プログラミング不要(レコーダー機能で操作を録画して自動化可能)
難易度★★☆☆☆(入門は簡単・応用は少し勉強が必要)

①RPAとは何か|繰り返し作業を自動化する技術

まず、PADを理解するうえで知っておきたいRPA(Robotic Process Automation)について説明します。 RPAとは、人間が日常的に行っているルーチンワークや繰り返しタスクをソフトウェアのロボットが代わりに実行する技術です。データ入力・ファイルコピー・Webサイトへのログイン・情報の転記など、「毎日同じ手順でやっている作業」はほぼすべてRPAで自動化できます。 自動化・ロボットのイメージ(RPA Power Automate Desktop 事務)

📷 Photo by Unsplash(商用利用可・無料)

▼ 事務職員がRPAで自動化できる作業の例

  • 🤖勤怠システムへのログイン・打刻
  • 🤖Excelファイルへのデータ転記・集計
  • 🤖複数フォルダからのファイル整理・移動
  • 🤖Webサイトからの情報収集・コピペ
  • 🤖定型メールの送信
  • 🤖PDFの印刷・保存処理
💡 SE出身者のひとこと
SE時代にシステム開発で「自動化」を実現してきた私ですが、PADはコードを書かずに同じことができる点が革命的です。プログラミングの知識がなくても、ちょっとした工夫で業務時間を大幅に削れます。
RPAって大企業が使うような高価なツールじゃないんですか?
以前はそうでした。でもPADはWindows 10以降なら完全無料で使えます。学校や中小企業でも導入コストゼロで始められるのが最大の魅力です!

②Power AutomateとPower Automate Desktopの違い

Microsoftには似た名前のツールが2つあります。混乱しやすいので最初に整理しておきましょう。
Power Automate(クラウド版)Power Automate Desktop
動作場所クラウド上自分のPC(デスクトップ)上
得意なことWebサービスやアプリのAPI連携・チーム共有ワークフローExcel・Word・ブラウザなどPC上のアプリ操作の自動化
苦手なことPC上のウィンドウアプリの操作チームでの共有・クラウドサービスとの連携
価格月額1,630円〜(有料プランが必要)Windows 10以降は無料
向いている用途複数人での業務フロー管理・通知自動化個人のPC作業の繰り返しタスク削減
💡 事務職員にはどちらがおすすめ?
個人の日常業務を効率化したい場合はPower Automate Desktop(無料)一択です。まずはこちらから始めて、慣れてきたらクラウド版と組み合わせるのがおすすめです。

③Power Automate Desktopの起動方法

Windows 11の場合はあらかじめインストール済みです。Windows 10の場合は別途インストールが必要です。

▼ 起動手順

1
タスクバーの検索ボックスをクリック
スタートメニューの「すべてのアプリ」に表示されない場合もあります。検索からの起動が確実です。
2
「Power Automate」と入力して検索
検索結果に「Power Automate」が表示されます。クリックして起動してください。
3
Microsoftアカウントでサインイン
初回起動時にサインインを求められます。Microsoftアカウント(職場・学校アカウントでもOK)でサインインしてください。
4
ホーム画面が表示されたら準備完了
サインイン後の画面にはサンプルやチュートリアルがあります。最初はここで全体感をつかんでもOKです。
⚠️ 注意:職場のPCで使用する場合は、事前に情報システム担当者・管理職に確認してください。組織のセキュリティポリシーによっては使用が制限されている場合があります。
Microsoftアカウントって、職場のメールアドレスで大丈夫ですか?
Microsoft 365(旧Office 365)を契約している職場なら、そのアカウントでサインインできます。個人のMicrosoftアカウントでもOKです。ただし職場PCの場合はIT管理者への確認を忘れずに!

④新しいフローの作成|自動化の「箱」を作る

サインインが完了したら、さっそく自動化の設定(フロー)を作成してみましょう。
1
ホーム画面左上の「+ 新しいフロー」をクリック
フロー作成のダイアログが開きます。
2
フロー名を入力して「作成」をクリック
フロー名はあとから変更できます。「勤怠打刻自動化」「ファイル整理」など用途がわかる名前にしましょう。
3
フロー編集画面が開く
左側に「アクション」一覧が並んでいます。このアクションを組み合わせてフローを作ります。まずは画面の構成を眺めてみましょう。
💡 フローとアクションの関係
フローは「手順書」、アクションは「個々の操作ステップ」のイメージです。「Excelを開く→A1セルにデータを入力する→保存して閉じる」という手順書を作るイメージで組み立てていきます。

⑤レコーダー機能|操作を録画して自動化する最速の方法

PADの中で最も手軽に自動化を体験できる機能が「レコーダー」です。自分のPC操作をそのまま録画し、それをフローとして再生できます。 PC操作・自動化のイメージ(Power Automate Desktop レコーダー)

📷 Photo by Unsplash(商用利用可・無料)

▼ レコーダーを使ったフロー作成手順

1
フロー編集画面上部の「レコーディング」ボタンをクリック
レコーダーダイアログが開きます。
2
「記録」ボタンをクリックして録画開始
この後に行うPC操作がすべて記録されます。
3
自動化したい操作を実際に行う
例:勤怠システムを開く → IDとパスワードを入力 → ログイン → 出勤ボタンをクリック
4
「完了」ボタンをクリック
記録した操作が自動的にフローとして生成されます。
5
「実行」ボタンで動作確認
記録した通りに自動で操作が再現されます。うまく動けば自動化完成です!
操作を録画するだけで自動化できるんですか!?それは簡単すぎますね笑
そうなんです。私が最初に作ったフローも、毎朝の勤怠打刻の自動化でした。朝PCを起動してフローを実行し、トイレに行って戻ってきたら打刻が完了している——これだけで「RPAって本当に使えるんだ!」と実感できました。小さな自動化から試してみるのが一番です。
⚠️ レコーダー利用時の注意点:パスワードなどの機密情報が記録される場合があります。フローにパスワードが平文で残らないよう、「機密テキスト」変数を使う方法を次回の記事で解説します。

まとめ|今日から始められるPADの第一歩

Power Automate Desktopの基本と、レコーダーを使った自動化の手順をご紹介しました。
  • PADはWindows 10以降なら無料で使える
  • プログラミング不要・レコーダー機能で操作を録画するだけ
  • 勤怠打刻・ファイル整理・データ転記など事務作業との相性が抜群
  • まず「小さな自動化」から試すのが成功の近道
  • 職場での利用前にIT管理者への確認を忘れずに

次回の記事では、変数・条件分岐・ループを使ったより実践的なフローの作り方を解説します。

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