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学校事務は楽すぎ?リアルな実態と向いている人の特徴を徹底解説

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転職サイトやSNSでよく見かける「学校事務は楽すぎる」という言葉。
確かに、営業ノルマもなく、土日祝休みで安定したイメージがあります。

しかし、実際に学校で働く事務職員の話を聞いてみると、
外からは見えない責任やプレッシャー、そして「楽」とは言い切れない現実も見えてきます。

この記事では、仕事内容・平均勤務時間・残業時間・年収・リアルな体験談・1日のスケジュール例まで含めて、学校事務の実態を詳しく解説します。


学校事務とは?公務員としての位置づけ

公立学校の事務職員は、多くが地方公務員です。制度の概要は 総務省(地方公務員制度) で確認できます。

また、教育行政全体の仕組みについては 文部科学省 が所管しています。

つまり学校事務は、単なる事務作業ではなく、
「行政機関の一部」として、公金を扱い、法令に基づいて学校運営を支える仕事です。


主な仕事内容

分野具体的内容責任度
予算・経理年間予算管理、支払処理、決算、監査対応非常に高い
給与・人事教職員給与、手当、旅費精算高い
生徒関連就学援助、徴収金管理、証明書発行中〜高
庶務窓口・電話対応、施設管理、備品管理日常的

一見「デスクワーク中心で落ち着いている仕事」に見えますが、
実際には、学校運営の裏側を支える要のポジションです。

現場で実際に行っていることの例

  • 運動会・文化祭・修学旅行など行事に伴う支出・徴収金の管理
  • GIGAスクール端末の管理や、システムのアカウント管理
  • 保護者からの就学援助相談や、各種証明書の発行
  • 業者とのやり取り(教材・備品・修繕など)

平均勤務時間と残業時間

自治体により差はありますが、一般的な勤務時間は以下の通りです。

項目目安
所定勤務時間1日7時間45分〜8時間
始業時間8:15〜8:30頃
終業時間16:45〜17:15頃
月平均残業5〜15時間程度(通常期)
繁忙期残業20〜30時間になる場合も
通常期は定時退勤も珍しくありません。
ただし、年度末(3月)や新年度準備の時期は別です。

実体験:年度末のリアル

3月の決算処理で、帳簿が1円合わず、原因を探して気づけば20時過ぎ。
普段はほぼ定時ですが、この時期だけは空気が違います。

監査前は特に緊張感が高まります。公金を扱う以上、ミスは許されません。

体験談①:1円のズレに2時間かかった話

「たった1円くらい…」と思われるかもしれませんが、
公金なので1円でも合わなければ原因を突き止めるまで帰れません。
伝票を1枚ずつ見直し、システムの入力も確認して、ようやく原因が判明。
気づいたら周りの先生はほとんど帰っていて、事務室だけ電気がついていました。

体験談②:行事ラッシュの秋は「静かな繁忙期」

秋は運動会、文化祭、校外学習など行事が多く、
そのたびに支出や徴収金、バス代、保険料などの処理が発生します。
教員はグラウンドや教室でバタバタしていますが、
事務室では別の意味でバタバタしています。
「今日は座っていた時間より立っていた時間の方が長いかも」と思う日もあります。

体験談③:保護者対応で感じる「人の生活に直結している」重み

就学援助の相談に来られた保護者の方が、
「本当に助かります」と涙ぐまれたことがありました。
事務の仕事は地味ですが、
誰かの生活や子どもの学びを支えているんだと実感した瞬間でした。


なぜ「楽すぎ」と言われるのか?

理由実態
ノルマなし営業的なプレッシャーはない
土日祝休み基本カレンダー通り
安定性解雇リスクが低い
残業少なめ通常期は比較的少ない

たしかに、体力的な負担は少ない部類に入ります。
一方で、「精神的にどれだけ楽か」は、
責任感や性格によって感じ方が大きく変わります。


見えにくい大変さ

① 1人配置のプレッシャー

小規模校では事務が1人だけの場合もあります。
相談相手がいない中で、判断をすべて任される場面も少なくありません。

「これで本当に合っているのか…?」と不安になりながらも、
締切は待ってくれないので、自分で決めて進めるしかない。
そんな緊張感は常にあります。

② 板挟みの調整役

先生からは「急ぎでお願い」、教育委員会からは「締切厳守」。
優先順位を決めるのは自分です。
どちらも大事なので、断るというより「どう段取りするか」が勝負になります。

③ 地味だが神経を使う作業

毎日の支払処理、伝票整理、データ入力。
派手さはありませんが、数字や日付を1つ間違えるだけで、
後々大きな修正が必要になることもあります。


学校事務の1日のスケジュール例

ここでは、通常期の平日をイメージした1日の流れの一例を紹介します。

時間主な業務内容
8:15〜8:30出勤・メール確認・当日の予定確認
8:30〜9:00職員朝会、連絡事項の共有
9:00〜10:30支払処理、伝票チェック、業者との連絡
10:30〜12:00窓口対応(保護者・業者・来客)、電話対応、証明書発行など
12:00〜13:00昼休憩(この時間も電話が鳴ることはある)
13:00〜14:30就学援助や徴収金のデータ整理、教育委員会への報告書作成
14:30〜15:30備品・教材の発注、納品確認、在庫管理
15:30〜16:30翌日の準備、決裁書類の整理、教員からの依頼対応
16:30〜17:00日次締め作業、片付け、退勤

これはあくまで一例であり、
行事前や年度末・新年度は、このスケジュールに決算・予算・各種締切対応が上乗せされます。


年収の目安

年代年収目安
20代300〜400万円
30代400〜500万円
40代500〜650万円

地方公務員としての給与体系のため、
大きなアップダウンは少ないものの、安定して昇給していくのが特徴です。

募集状況は ハローワークインターネットサービス などで確認可能です。


向いている人の特徴

  • 正確性を大切にできる
  • コツコツ型で、地道な作業が苦にならない
  • 安定志向で、長く働ける環境を重視する
  • 裏方業務にやりがいを感じる
  • 人間関係の調整が苦でない(先生・保護者・教育委員会など)

特に、「縁の下の力持ち」タイプの人には向いている仕事です。


総合評価:本当に楽すぎるのか?

体力的には比較的穏やか。
しかし、責任と正確性のプレッシャーは決して軽くない。

学校事務は、いわゆる「激務」ではありません。
ですが、「何もせず楽に給料がもらえる仕事」でもありません。

安定・ワークライフバランス・長期的な安心感を求める人にとっては、非常に魅力的な職種です。
一方で、高収入やスピード感、成果主義を最優先する人には、物足りなく感じる可能性があります。

「楽そう」というイメージだけでなく、
勤務時間・残業・責任の重さ・1日の流れまで理解したうえで、
自分の価値観やライフスタイルに合うかどうかを考えることが大切です。

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